ポッター教育研究所

教育・子育て・人間の能力に興味があります。twitterよりもdeepな内容をdeepな仲間とシェアするためのブログ。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「死人目標」と「行動目標」

今回は、子ども達に目標を持たせる時に、教師(親)が意識すべきことを紹介する。 目標を、大きく二つに分ける。 「死人目標」と「行動目標」である。 「死人目標」というのは、死人でも達成できる目標のことを指す。 例えば、しゃべらないとか、人を叩かな…

「楽しい」という感情の価値

僕は、子どもの「楽しい」という感情にかなりの価値を置いている。 そして、自分のそこへのこだわりは、他の教職員や親と関わる中で、どんどん浮き彫りになっていった。 世間とのギャップを感じるほどである。 今回は、どうして僕が「楽しい」という感情にそ…

理想の学級担任像

学級担任をしていると、進むべき道を迷う時がある。 目の前の子ども達に対して、今どういうスタンスで関わるのが良いのだろうか。 はたまた、もっとロングスパンの問題で、これから自分はどんなスタイルの学級担任になっていけば良いのだろうか。 そんな時に…

「きたない教室」では学級崩壊が起こるのか

「きたない教室」では学級崩壊が起こるのか。 必ず? もちろんNO。 整理整頓が苦手で教室はすごくきたないけど、子ども達と温かいクラスをつくっている教師を見たことがある。 ではよく言われる 「きたない教室」では学級崩壊が起こる という話は全くの嘘な…

「特別扱い」をどう扱うか

クラスの誰かを「特別扱い」することによって、他の子からずるいというクレームを受けて対応に悩んだことはないだろうか。 もしくは、受けることを警戒して悩んだことはないだろうか。 特に、クラスの中でも動きの派手なタイプの子に対しては、分かりやすく…

教師は「嫌われ役」になる必要があるか

「嫌われ役」という言葉をしばしば耳にする。 教師は時に「嫌われ役」になる必要があるのだろうか。 僕の答えとしては、完全にNO。 そもそもネーミングがやばい。 子どもの人格を育てることが仕事の教師が「嫌われ」ていたら話にならない。 誰が嫌いな人から…

小学校教師の仕事の半分は特別支援

僕はまだ特別支援学級の担任を経験したことはない。 しかし、これまで小学校の学級担任として働く中で感じた特別支援的なスキルの重要性は、思った以上であった。 専科として授業を担当する場合にももちろん当てはまるが、特に学級経営をしていく上では欠か…

初任の時の話

僕は、大学時代に学校ボランティア等も経験しておらず、講師経験もないままに採用された。 現場のことは何も知らないまま、4月1日から学校での勤務が始まり、4月7日には学級担任として始業式である。 はちゃめちゃ具合に関しては、ご想像の通りである。 今回…

教師や学校が原因の不登校を生まないために(後編)

今回は、僕が「教師や学校が原因の」不登校を生まないために意識していることの後半3つを紹介する。 4 個別の配慮はガンガン受け入れる 特別に〇〇について配慮して欲しいと言われた場合、保護者の了解が取れていて、他の子に迷惑をかけないことならガンガン…

教師や学校が原因の不登校を生まないために(前編)

不登校については、今色々な考え方が出てきている。 どう考えるかは個人や家庭の自由なので、それについてとやかく言う気はない。 さらに、学校に行けない(行かない)理由も多岐にわたる。 本人すら理由が分からないこともある。 そんなことから、学校に来…

教師として人気があるのは良いこと?悪いこと?

教師として人気があるのは良いことなのだろうか。良くないことなのだろうか。 立場は様々であろうが、教師なら一度や二度考えたことがあるんではないだろうか。 僕も「人気」について悩んだ教師の一人である。 教師が子どもの心を掴むことは、学級や授業をう…

学級経営力か授業力か

学級経営力と授業力、先に磨くべきはどちらか。 ネットでもしばしば目にする話題である。 どちらも大切だということは百も承知。 それでも、特に経験の少ない先生は、時間的・体力的に限られた時間の中で喫緊の課題はどちらなのか知りたいのだと思う。 もち…

学校で学ぶ意味

「学校で学ぶ意味とは何なのか。」 僕はこの話を学級開きの日にする。 これから「学校」で毎日毎日同じ時間を過ごす子ども達と、最も根本的な事を共有しておきたいからだ。 (ちなみに僕は教師になってから、教師になったからこの事を考えたけれど、子育てを…

来年度からの小学校外国語科の評価

先日のセミナーで文科省の方の話を聞く機会があった。 正直来年度からの小学校外国語、特に5.6年生で新たに教科となる「外国語科」は現場で混乱を起こして、少なくとも来年度は「つぶれる」と思っていた。 今まで小学校教師がしたことのない、外国語の数値で…

我が家の要塞化(後編)

我が家の要塞化が進んだタイミング ①赤ちゃん降臨 ②寝返り開始 ③はいはい開始 ④CPUアップグレード 今回はついに ④CPUアップグレード である。 前回の投稿で、 ・ベビーサークル(通称ランド)を設置したこと ・息子が興味を持った主要な引き出しと部屋Cをシ…

我が家の要塞化(中編)

前回の投稿で、我が家の要塞化が進む大まかに4つのタイミングがあったことをお伝えした。 ①赤ちゃん降臨 ②寝返り開始 ③はいはい開始 ④CPUアップグレード である。 そして、前回の投稿で②までは紹介したので、今回はその続きを紹介しようと思う。 ③はいはい開…

我が家の要塞化 (前編)

赤ちゃんがやってくることで、家が赤ちゃん対策で要塞化する。 赤ちゃんを育てられた方は必ず通る道だと思うが、我が家も例外ではない。 一応今、ひと段落した(はず)ところである。 過去に要塞化を経験された方にはかつての工事を思い出して懐かしんでいた…

僕はAIが1ミリも怖くない

僕達一人一人には、誰にも負けないスペシャルな能力が備わっている。 それは一つかもしれないし、二つあるかもしれない。ただ、誰にも負けない能力である。そんなにたくさんは無いだろう。 しかし、全員に備わっている。 これが僕が今信じている仮説である。…

死ぬ時に考えること

皆さんは「死ぬ時に考えること」 について考えたことがあるだろうか。 もちろん「その時」はどういう形で訪れるかは分かったものではなく、考える時間が与えられるのかは分からないが、それを考えることで、自分にとって本当に大切なものが見えてくる。 とい…

節目

僕は節目が好きだ。 大切だとも思っている。 そして、何かをやりきった後の節目には、ちゃんと自分を褒めてあげないといけない。 僕の周りには、自分に厳しくて、やりきった後にも反省点をひたすらあげていたり、すぐに次の「がんばるべきこと」に進み始めて…

板書について

僕は学生時代、黒板に書いてあることや、先生の言ったことをノートに「綺麗に」まとめるということをしたことがない。 僕は基本的に先生の話を聞いて学習内容を理解してきたからだ。 テスト前に自分のノートを見返してテスト勉強をしたこともほとんどない。 …

ペンギン王国

今勤務先で6年生の担任をしているのだが、卒業に向けて、PTAの方が広報紙の卒業特別号を出してくださることになった。 そして、子ども達にも一言ずつ協力してほしいと。 書いてほしいと言われたのが 「10年後の自分にひとこと」 というものだった。 そして、…

はじめての言葉

皆さんは、自分が最初に話した言葉を知っているだろうか。 僕は知らない。(また親に聞いとこ。) 妻はアンパンマンかバイキンマンかで家庭内で意見が分かれ、今なお争いが絶えない。 ていうかどちらにしても最初にしては長ない?というのが僕のツッコミであ…

暖冬の悲劇

僕の地元の中学校では、冬になると1年生がスキー実習に行く。 今年もある中学校のスキー実習の写真を見る機会があった。 しかし、、 雪が無い。 惜しいとかではない。 無い。 全く無い。 雪が無さすぎて、スキー実習が山登りになってしまったようである。 こ…

2020年の予言

こんな文章に誰が興味があるのかと言われたら返す言葉もありませんが、とりあえず2020年の1月にこういうことを考えていたという証拠を残すために書きます。 教育について、これからの10年程で起こるだろうと思っていることです。 社会の流れ 今の社会の流れ…