我が家の要塞化(後編)
我が家の要塞化が進んだタイミング
①赤ちゃん降臨
②寝返り開始
③はいはい開始
④CPUアップグレード
今回はついに
④CPUアップグレード
である。
前回の投稿で、
・ベビーサークル(通称ランド)を設置したこと
・息子が興味を持った主要な引き出しと部屋Cをシャットアウトしたこと
・「おくだけとおせんぼ」というベビーゲートを設置して台所をシャットアウトしたこと
をお伝えした。
これで当分の間はいけるだろうと思っていた。
しかし、赤ちゃんの進化を舐めてはいけなかった。
CPUは恐ろしいスピードでアップグレードされていくのだ。
特に自分が興味を持ったことへのエネルギーは凄まじい。
人間が勉強する根本を見せてもらっている感じである。
しかも赤ちゃんの場合、捨身である。
それをして死ぬ可能性があるかとか、その後どうなるかとかは一切考えることがない。
とにかく自分の目的を果たすということに集中して爆進するのだ。
まさにメンタル無敵の特攻隊。
頭を悩まされたのは3点。
・へやAで寝かせようとしている時に脱走する。
・リビングに置いていたプリンターにめちゃくちゃ興味を示した。
・おくだけとおせんぼの仕組みがバレた。
奥さんとも相談し、今回よく考えて家を改造し、赤ちゃん対策としては最後の要塞化を完成させようということになった。
まずはへやA脱走の件。
困るのは、寝かしつけている人間も同じへやAにいるので、外側から
この伝家の宝刀を使ってロックすることができない。
しかし、へやの構造上、内側にこのロックを使うことができなかったのである。
そこで考えたのは、
こういう感じのスツールがあったので、これを2個入口に並べて通せんぼをしようということである。
はじめは上手くいった。
しかし息子も考えた。
じきに、スツールを押せば倒れることが分かった。
スツールを押し倒して脱走に成功した時の勝利の「あ〜〜〜!!」という雄叫びと煌めく表情は凄かったと奥さんは語っている。
しかし僕たちも考えた。
スツール設置プラス引き戸も閉めれば、スツールを押せなくなる。そしてスツールがあるので引き戸を開けることもできない。
ということで、引き戸を閉めて、その手前にスツールを設置するという形でこの問題は解決した。
次にプリンターの件である。
この家に引っ越してきた時、
おしゃれに仕事をしたいと思い、リビングにパソコンラックを買った。
ネットにあった画像だが、まさにこれである。
これの下の部分にプリンターを置いていたのだが、息子はそのプリンターに凄まじい興味を示した。
起動をすることはもちろん、ボタンを適当に押しまくるので、コピーもしてしまいそうであった。
そして紙が出てくるトレイを出してそれをガンガン押すので折れそうだったのである(こんなところあまりちゃんと掃除もしてないので汚いし)。
夢のおしゃれワークスペースだったが、泣く泣く解散である。
パソコンとプリンターはへやCに移動し、このラックには文房具や加湿器などを置くことにした。下にはもう何も置かない。
プリンターが無くなったことで悲しむかと思ったが、無ければ無いで思い出さないようである。
あるから気になるが、無ければ思い出しもしない。
これは1歳の面白いシステムであった。
そして最後に台所問題。
これは難しかった。
こういったベビーゲートが売っているのだが、うちの台所の入口は左右の壁がずれていて、固定式のベビーゲートが設置できないのである。
そこで導入していたおくだけとおせんぼ
でいけていたのだが、この仕組みがバレてしまった。
真正面から動かそうとしたら自分が板に乗ることで自分の体重で動かないようになっているのだが、横から動かすと簡単に動く。
もうこれに気づいてからは台所がフリーになってしまった。
かなり深刻な問題である。
しかも赤ちゃんは、自分自身の興味が元々あることに加えて、「禁止されていること」への興味もすごい。
別にそんなに面白いことがあるわけではなくても、禁止されているだけでロマンがあるようである。
まぁ分からなくもない。
すきあらば台所状態である。
侵入に成功した瞬間、こっちをニヤニヤ見ながら小走り、いや小走はいはいで入っていく。メンタル的にもタチが悪い。
しかしこれに関しては、本当に良い防ぎ方がなかなか思いつかず困った。
ガチガチに固めすぎるようなやり方では、僕達が通りづらい。でも息子は防ぎたい。
さらに、ベビーゲートはけっこう値段が高い。1万円弱するのだ。あまりむやみやたらに課金できるものでもない。
そこで思いついたのが、苦肉の策である。原始的な方法。上手くいくのか分からない。
これである。
伝家の宝刀引き出しストッパーとおくだけとおせんぼのコンボ技である。
逆にもうこれしか思いつかない。
上手くいくことを願いながら紐を結んだが、今のところ上手くいっている!
値段にして200円(引き出しストッパー2個)。
これは大きかった。
息子との偏差値の違いを見せつけてやった。
息子は自分の偏差値の至らなさに泣き叫んでいた(しかしこれも柔軟なもので、しばらくしたら開かないものとして受け入れた)。
そしてこの際に伝家の宝刀を大人買いして、
こんなとこや
こんなとこに
装着しまくり。
本当に引き出しストッパー様様である。
色んな100均に売っているらしい。
各100均にお願いされたら進んで宣伝に協力する。
これをもって、我が家の対赤ちゃん要塞化は完了した。
かつての要塞戦士の皆さんには懐かしんでもらい、これからの方には参考にしてもらえれば幸いである。