専科として働くメリット
僕は昨年度と今年度、外国語専科をさせてもらっている。
自ら希望してさせてもらっているわけだが、想定していた以上に、メリットが結構あった印象である。
そして、自分の中で色んな流れがあって専科を希望したが、数年前までは専科として働きたいなどとは全く思っていなかった。
初任の頃の僕が聞いたら驚くと思う。笑
そこで今回は、専科として働いてみて分かった、専科として働くメリットを挙げていこうと思う。
①教科としての系統性が分かる
やはり一番はこれである。
今僕は3〜6年の外国語を担当している。
つまり、小学校外国語の全てである。
1年目ですら、全学年を担当できることで学習内容の全体を見渡せすことができ、自分の中で学習内容の整理や把握ができたが、2年目はそれに加えて成長の部分も見ることができ、自分の教科理解が激加速している。
6年でこうなるために、4年のここでこの種まきをしておこう。という感じのことができるようになってきているというわけである。
1年目にはそれぞれの単元を単発で見るために、あまりよく分かっていなかったその単元の魅力やキーポイントが、全体を理解した上だとよく分かって、授業づくりもしやすくなった。
学習指導要領も読み込める。
担任をしている時には、正直なかなか各教科の学習指導要領を読み込むことはできず、研究授業をすることになった時に、その領域については読み込むみたいな感じだった。
外国語専科になり、外国語の学習指導要領は端から端まで読み込めた。
そして、まず文言として理解し、さらにその文言が実際の授業の中でのどういうことに当たるのかというところまである程度落とし込めている。
ここまで学習指導要領を自分の中で消化しながら進めるのは、専科ならではだなと感じる。
全ての教科についてこれをやるのは難しいとしても、キャリアの中で、自分の興味や強みがある特定の教科について、この学びを一度経験しておく価値は大いにあると思う。
②授業準備に時間を割ける
普段の授業準備ももちろんそうであるが、この2年で一番感じたのは、外部機関との連携についてである。
他の教科でも、それぞれ魅力的な外部機関と連携した授業実践があり得ると思う。
しかし、外部機関と連携するというのは、結構手間のかかることである。
事前事後の打ち合わせやお金の工面など、考えないといけないことは結構多い。
担任しながらだとそこに割ける労力も限られているが、専科ならその余裕もある。
しかも、自分だけで全ての授業をするので、全て自分の責任と選択で行うことができる。
この2年間で、5種類の外部機関と連携した授業ができた。
やはり、魅力的な外部機関と関わった授業は、子ども達にとっていい勉強になったし、普段味わえない楽しさを味わってもらえたと思う。
③色んなクラスに入れる
担任していると、行きたいとは思いつつも、なかなか他のクラスに入っていく機会は少ない。
そういう意味ではこの2年、すごく貴重な経験を積んでいる。
勤務校には英語教室という物も無いので、僕が各教室に出向いて授業をしているが、クラスの雰囲気が分かるという意味ではそれもさらに良かった。
クラスによって雰囲気は本当に様々だし、変化していく様子も分かる。
一番良かったのは、僕が担任の時あまりちゃんとできてなかったけど大事なんだなということが見つかったことである。
もし担任に復帰した時には、レベルアップして戻れる気がする。
④学校全体が見れる
これは想定していなかったメリットである。
今は自分のクラスという物が無いので、心から学校全体・子ども全体を良くしたいと感じている。
と感じるということは、それまではそうではなかったということである、、。
多くの子どもやクラスの状況を把握していることに加え、やっぱり担任をしている時は他のクラスのことは他人事だったんだなと痛感する。
多分多くの教師も同じで、強制的にこういう立場に身を置いてみないと、本気で学校全体のことを考えるという思考にはならないのではないかと思う。
この観点的にも、僕としては今、すごく貴重な経験をしていると感じる。
視野が広がっている。
あと、他の先生達のことも色々よく分かる。笑
⑤無駄な時間が無い
担任をしていると、単学級でない限り、基本的に学年の先生と協力しながら仕事を進めていくことになる。
それによって勉強になることも多いが、当然無駄な時間も生まれる。
「学年目標何にします?」
「うーん・・・」
みたいなやつである。
お互いに気を遣ったり、他の先生の仕事待ちだったりで無駄な時間を過ごすことが今は無い。
これについてはメリットデメリットの問題でもあるが、僕は今家庭が特に忙しいこともあり、自分のタイミングで全ての仕事を進められるというのは結構助かっている。笑
おわりに
以上が専科として働いてみて分かった、専科として働くメリットである。
ずっとやるかは別として、キャリアのどこかでやってみることはかなりおすすめである。
どのタイミングでやるかでも意味合いが変わってくるとも思う。
ぜひ自分の中でより良いタイミングを考えて挑戦してみては。