ポッター教育研究所

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外国語専科の苦悩

今年度から外国語専科となった。

僕史上はじめての専科である。

 

僕は英語とはくされ縁で、特別好きというところからスタートしたわけではないのだが、なぜか高校大学と専門に勉強してきて、教師になってからもなんだかんだ機会を与えられて勉強を続けてきた。

 

 

しかし、これまでのキャリアの中で外国語の授業を実際にやったことがあるのは2年だけで、しかも自分的に全く手応えはなかった。

 

むしろ他の教科と比べても一番苦手(音楽とどっこいw)な程であった。

 

 

まずは学級担任を一通り経験したいという願いが叶ったので、外国語に焦点を絞ってレベルアップしたいと思い希望したら、通してもらえたのである。

 

 

「一番苦手」なだけあって、この1学期間なかなかに苦労した。

 

実際に1つの学期を経験した今、何が自分にとって難しかったのかを整理しようと思う。

 

 

 

①外国語は「全員」を「今」動かさないといけない科目

まず思い当たるのはこれ。

 

僕はこれまで担任として、良く言えば、子どもの学ぶペースに合わせるスタイル・悪く言えば、「今」頑張らせることを頑張らないスタイルでやってきた。

 

その時の気分もあるだろうし、個性もある。

他の人の邪魔さえしなければ、「その時」一生懸命活動しないことにも割合寛容にやってきた。

 

学習内容を理解できているかだけ確認して、必要なら個別に見ればいい。

 

 

さらに、喋りたい人をどう喋らせるかは考えても、基本的に喋りたくない人を無理やり喋らそうともしてこなかった。

 

 

しかし、外国語の授業はそれでは成立しない。

 

そもそも主な学習内容が喋ることなので、喋りたくない子もほぼ毎時間喋らせないといけない。

 

さらに会話形式の学習が多いために、「その時」頑張ってくれないと、いちいちその相手に迷惑がかかる。

 

 

「全員」を「今」動かす(頑張らせる)というのは、僕にとっては難しいことだったが、自分の弱点(サボってきたところ)が浮き彫りになったし、どうやって動かすかを考えざるを得なくなったし、良い勉強になったと思う。

しんどいけど。

 

 

 

②単元構成と教科書の使い方

僕の勤務地ではCrown jrという教科書を使っているのだが、僕の勉強不足もあり、単元構成(言語材料・時数・時期)が分かりにくく、扱いづらかった。

 

また、教科書が文法ベースではなく場面ベース的になっているのはいいのだが、その割には場面の必然性や魅力が薄い、、。

(6時間もかけて学習内容これだけ?みたいな。)

 

等と、単元構成や教科書の使い方に悩んだ1学期であった。

 

教科の特性的に他教科とはつくりが違ってくる部分もあるだろうし、教科書会社的にもはじめての小学校外国語の教科書なので試行錯誤をしながらの一作目という感じではあるだろう。

 

戸惑った部分は多かったが、当分はこの教科書・単元構成でやっていかないといけないし、単元づくりはかなり大切だということも改めて痛感した。

 

どう上手く使っていくかをこれから研究していかないといけない。

(そういう意味では、Let's Tryの方がすごく分かりやすかった。)

 

 

 

③精神年齢と扱える言語材料とのギャップ

これは特に高学年に言えることなのだが、精神年齢と扱える言語材料に大きなギャップがある。

 

他の教科なら、もっと年齢相応の知的好奇心に合う学習活動ができるのになという思いはつきまとう。

 

でもこれに関しても仕方ない。

 

使える言語材料の中で、いかに知的好奇心もくすぐれる活動を考えていくかは永遠の課題。

 

その点、3・4年生はけっこう活動と精神年齢にズレがなく、違和感なく楽しめたなという感じがした。

 

 

 

以上、1学期を終えての苦戦したことまとめである。

 

最終的には1年やってみないと全体像をしっかりとは掴めないと思うが、とりあえずここまでの反省を生かして夏休みに作戦を立てて、2学期以降により良い授業を作っていきたいと思う。