節目
僕は節目が好きだ。
大切だとも思っている。
そして、何かをやりきった後の節目には、ちゃんと自分を褒めてあげないといけない。
僕の周りには、自分に厳しくて、やりきった後にも反省点をひたすらあげていたり、すぐに次の「がんばるべきこと」に進み始めていたりする人がいる。
しかし僕は、少しやり切ったことを振り返って自分を褒めてやるひと時も大切だと思うのだ。
日本人は反省が好きで、何でもすぐに反省して改善点を探そうとするが、これまでやってきた成果もそれと同じかそれ以上によく分析して次に生かさないと勿体無い。
忙しさの中で思考停止状態で一心不乱に進み続けるのではなく、少し立ち止まって自分の足跡を見つめる。
そして他の誰でもなく、自分で自分のがんばりをかみしめて褒めてやる。
その一つ一つが、自信となって自分に積み重なっていく。
そのために、節目は大切なのだ。
ただ、僕が今「節目」について考えを巡らせているのは、担任している6年生に何を伝えたらいいかを迷っているからである。
もっと自分を褒めてあげよう
というのは、周りの大人には伝えたい人がたくさんいるのだが、クラスの子ども達はまだその一歩手前のところにいる気がしている。
僕自身も小学校の卒業の時にあれこれ考えていたかといえば、そんな事はなく、何となく普通にその節目を迎えたと思う。
自分を褒めるも何も、特に何もがんばっていない。意識もしていない。
ただ、目の前の子ども達を見ていると、それは何だかもったいない気がして、どんな話をしようか悩んでいる。
今までしていなかったようなことをいきなりがんばらせるというのもおかしな話。でも、自分の中で、今だからこそ考えられることを考えて残りの時間を過ごし、何にも考えていなかったのでは見えない景色を卒業式で見てほしいとも思う、、。
大人も子どもも含めて、多くの人が節目を迎える直前の時期である今、「その時」により良いものを感じることができるために、何をするべきか。
僕自身もよく考えて、残りの時間を大切に過ごしたい。
明日は何を話そうか、、。