我が家の要塞化 (前編)
赤ちゃんがやってくることで、家が赤ちゃん対策で要塞化する。
赤ちゃんを育てられた方は必ず通る道だと思うが、我が家も例外ではない。
一応今、ひと段落した(はず)ところである。
過去に要塞化を経験された方にはかつての工事を思い出して懐かしんでいただき、これからの方には少し参考にしてもらえればと思い、シェアさせていただこうと思う。
これまでを簡単に振り返ると
①赤ちゃん降臨
②寝返り開始
③はいはい開始
④CPUアップグレード
というタイミングで要塞化をアップデートしてきた。
ではそれぞれを紹介しよう。
①赤ちゃん降臨
まずうちの間取りを見てもらおう。
簡単に言うとこんな感じである。
黒いところは入口(トイレ以外は引き戸)、へやBとへやCの入口は3枚重ねの全面引き戸である。
まず赤ちゃんが降臨することによってはじめに起こった要塞化は、アイテムの設置である。
我が家ではへやAを寝室として使っている。
この寝室で奥さんがベッドで寝て、僕はへやCで布団で寝ていた。
どうしてそうなったかというと、僕が謎の関節痛を発症して(この悲劇に関してはブログを読んで下さっている方にはまたゆっくり聞いて欲しい。まじで。)、ベッドで寝れなくなったからであるのだが、この部屋にベビーベッドを置くことにした。
そして、リビングにはラックが設置された。
これだけでも、やや威圧感があった。
そんなに広くない部屋にベビーベッドが置かれると、もう隙間はほとんどない。
しかし、まだ上を向いて寝ているだけである。
こんなものは、しっかりと部屋に収まるように長さを測ればいいだけの楽勝作業であった。
②寝返り開始
少し頭脳戦の片鱗が見え始めたのはこの頃(3ヶ月頃)からである。
寝返りをするようになり、狭いベビーベッド内では、寝ている間に転がって、頭や体をぶつけて泣くのである。
はじめはベビーベッドの内側に長細いクッションみたいなものを置いてごまかしていたのだが、それも通用しなくなってきた。
せっかく寝たのに起きてしまう環境というのは赤ちゃん育児の致命傷である。
野球でわかりやすく例えると、
1-0で勝っている9回裏ワンアウトランナー2.3塁の場面で中村剛也に内角低めのストレートを投げ込むようなものである。
悪ければヒットかホームランでサヨナラ負け。良くても犠牲フライで同点は免れないだろう。
料理で例えると、
カレーを作ってしっかり煮込んでさぁ食べようと思ったらご飯を炊くのを忘れていた。
それくらいの致命傷である。
ベビーベッドで寝かせるのを早くも諦めようとしていたのだが、ベッドは転がると危ない。
考えた結果、ベッドを解体して寝室も布団にすることにした。
この工事はなかなか大変だった。
まずはメンタル面。
ニトリで奥さんとコロコロ転がりながらうれしそうに選んだ合計10万円弱のベッドを捨てるのだ。
まぁそもそも僕が早々に寝れなくなったのでその時点でメンタルも半分は終わっていたのだが、いよいよ捨てるとなるとさらに悔しさが滲んだ。
いらんかった。
赤ちゃんがベビーベッドにおとなしくおさまる期間なんてわずかだと考えられていれば、うちの広さから言うと断然布団。
ベッドにまぁまぁ課金したことがメンタル的にのしかかった。
さらに、マットレスは物理的にものしかかった。驚くほど重かった。
2階だったからギリ下ろせたけど、それ以上上の階なら終わっていた。
まじでいらんかった。
何とか粗大ゴミで10万円弱を捨て、
ニトリで布団を2セット買って敷き詰め、寝室の要塞化第1弾が終わった。
寝室では奥さんと息子が布団で寝るようになった。布団なので転がっても安全なことに加えて、布団が無い部分にもゴム製ジョイントマットを敷き詰めて、布団から落ちても頭を打たないようにした。
この要塞化で、はいはいの始まる7ヶ月くらいまでは安全に心安らかに過ごすことができた。