ポッター教育研究所

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外国語専科の苦悩

今年度から外国語専科となった。

僕史上はじめての専科である。

 

僕は英語とはくされ縁で、特別好きというところからスタートしたわけではないのだが、なぜか高校大学と専門に勉強してきて、教師になってからもなんだかんだ機会を与えられて勉強を続けてきた。

 

 

しかし、これまでのキャリアの中で外国語の授業を実際にやったことがあるのは2年だけで、しかも自分的に全く手応えはなかった。

 

むしろ他の教科と比べても一番苦手(音楽とどっこいw)な程であった。

 

 

まずは学級担任を一通り経験したいという願いが叶ったので、外国語に焦点を絞ってレベルアップしたいと思い希望したら、通してもらえたのである。

 

 

「一番苦手」なだけあって、この1学期間なかなかに苦労した。

 

実際に1つの学期を経験した今、何が自分にとって難しかったのかを整理しようと思う。

 

 

 

①外国語は「全員」を「今」動かさないといけない科目

まず思い当たるのはこれ。

 

僕はこれまで担任として、良く言えば、子どもの学ぶペースに合わせるスタイル・悪く言えば、「今」頑張らせることを頑張らないスタイルでやってきた。

 

その時の気分もあるだろうし、個性もある。

他の人の邪魔さえしなければ、「その時」一生懸命活動しないことにも割合寛容にやってきた。

 

学習内容を理解できているかだけ確認して、必要なら個別に見ればいい。

 

 

さらに、喋りたい人をどう喋らせるかは考えても、基本的に喋りたくない人を無理やり喋らそうともしてこなかった。

 

 

しかし、外国語の授業はそれでは成立しない。

 

そもそも主な学習内容が喋ることなので、喋りたくない子もほぼ毎時間喋らせないといけない。

 

さらに会話形式の学習が多いために、「その時」頑張ってくれないと、いちいちその相手に迷惑がかかる。

 

 

「全員」を「今」動かす(頑張らせる)というのは、僕にとっては難しいことだったが、自分の弱点(サボってきたところ)が浮き彫りになったし、どうやって動かすかを考えざるを得なくなったし、良い勉強になったと思う。

しんどいけど。

 

 

 

②単元構成と教科書の使い方

僕の勤務地ではCrown jrという教科書を使っているのだが、僕の勉強不足もあり、単元構成(言語材料・時数・時期)が分かりにくく、扱いづらかった。

 

また、教科書が文法ベースではなく場面ベース的になっているのはいいのだが、その割には場面の必然性や魅力が薄い、、。

(6時間もかけて学習内容これだけ?みたいな。)

 

等と、単元構成や教科書の使い方に悩んだ1学期であった。

 

教科の特性的に他教科とはつくりが違ってくる部分もあるだろうし、教科書会社的にもはじめての小学校外国語の教科書なので試行錯誤をしながらの一作目という感じではあるだろう。

 

戸惑った部分は多かったが、当分はこの教科書・単元構成でやっていかないといけないし、単元づくりはかなり大切だということも改めて痛感した。

 

どう上手く使っていくかをこれから研究していかないといけない。

(そういう意味では、Let's Tryの方がすごく分かりやすかった。)

 

 

 

③精神年齢と扱える言語材料とのギャップ

これは特に高学年に言えることなのだが、精神年齢と扱える言語材料に大きなギャップがある。

 

他の教科なら、もっと年齢相応の知的好奇心に合う学習活動ができるのになという思いはつきまとう。

 

でもこれに関しても仕方ない。

 

使える言語材料の中で、いかに知的好奇心もくすぐれる活動を考えていくかは永遠の課題。

 

その点、3・4年生はけっこう活動と精神年齢にズレがなく、違和感なく楽しめたなという感じがした。

 

 

 

以上、1学期を終えての苦戦したことまとめである。

 

最終的には1年やってみないと全体像をしっかりとは掴めないと思うが、とりあえずここまでの反省を生かして夏休みに作戦を立てて、2学期以降により良い授業を作っていきたいと思う。

ついていくべき先輩の見抜き方

教師として働いて感じたのが、

「どの先輩についていくかはすごく大事」

ということである。

 

学年に複数のクラスがある場合、同じ学年の教師で協力して仕事をすることが基本となる。

 

何も考えなければ、ほとんどの時間をその人達と関わりながら過ごすことになる。

 

特に若手なら、同じ学年の先輩の影響を色濃く受けることになるだろう。

 

 

ただ、他の会社で言う部署や課のようなものに比べると、くくりは緩い。

 

学年や役割りは1年ごとにシャッフルされるし、やっている仕事内容は基本的には同じだからである。

 

そうなると、同じ学年には数人しかいなかった同僚(先輩)が、一気に何十人に増える。

 

 

 

この中から、ついていくべき先輩を見抜かなければならない。

 

 

 

学年以外の先輩に話を聞きに行ったり、アドバイスをもらいに行ったりするというのは、けっこう勇気のいることである。

 

めんどくさがられないかなとか、同じ学年の先輩に嫌な顔をされないかなとか。

 

 

それでも、自分のレベルアップを考えるなら、そんなことを言っている場合ではない。

 

他の学年にいる、すごく魅力的な先輩が来年度も同じ学校にいるとは限らないのだ。

 

 

ただ、やみくもに色んな先輩にアドバイスをもらえばいいという問題ではない。

そこが難しいところなのである。

 

 

 

僕は、ボランティアや講師などの経験が全くない完全ポンコツの状態で教師になった。

 

ひどいスタートだったが、それでも何とかここまで生きてこられた要因の一つに、この「ついていくべき先輩を見抜く力」には長けていたということがあるなと我ながら感じるのである。

 

 

もちろんフィーリングで自然とやっていたことだが、自分はどういうことを考えていたのかを振り返ってまとめてみた。

 

 

僕の思う「同じ職場の先輩から学ぶ」ことのメリットと、どうやって「ついていくべき先輩を見抜く」のかを紹介する。

 

 

 

同じ職場の先輩から学ぶメリット

僕は、セミナーでもなく、他校の先輩でもなく、本でもなく、SNSでもなく、同じ職場の先輩からの学びならではのメリットはけっこうあると思っている。

 

まずはそれを紹介する。

 

①その先輩の実際の仕事の姿を見れる

②自分が働いている地域や学校の様子を知った上でのアドバイスをもらえる

③自分の能力をある程度把握した上でのアドバイスをもらえる

④細かく頻繁に聞ける

 

 

どれも、実用性を考えた時にかなり重要な事である。

 

ビジョンをもちたい・ワクワクしたいというようなニーズならまだしも、具体的にレベルアップをしたい内容が決まっている場合は特にである。

 

お互いのことをよく分からない状態で行われるアドバイスがフワッとしてしまうのは仕方ないことで、そこから自分で自分にハマるように内容を取捨選択しなければならない。

 

同じ職場の先輩からなら、そのあたりも考えて、自分のためだけのオリジナルアドバイスをもらえるのだから、これはすごくありがたいことである。

 

 

 

ついていくべき先輩の見抜き方

それではいよいよついていくべき先輩の見抜き方に入っていく。

 

 

 

①実際子ども相手にどうなのか

僕達は子どもと関わる仕事をしている。

やはりそこが1番大切なのだ。

 

大人の中でどれだけ偉そうにしていても、子どもに通用していなければ意味がない。

 

僕はとにかくその人が実際に子どもと関わっているところを見るまでは心の底からは信用しない。

 

舐められてないかということもそうだし、子どもが楽しそうかということも大切である。

 

うまく管理できていてたとしても、子どもが楽しそうでないのであれば、僕の目指すところではない。

 

授業でも、子どもの前での話でも、普段の何気ないやり取りでもいい。

 

子どもの表情や目を見れば分かる。

 

とにかくその人が子どもとどうなのか。

そこは必ず確認が必要だし、その確認ができるのが同じ職場の最大のメリットでもある。

 

 

②具体的な質問に的確に答えてくれるか

自分がどうやっているか、どういうことを考えているかを教えるのは、割と簡単なことだ。

 

相手や状況がどうであろうと、言うことは変わらない。

 

話が具体的になればなるほど、的確にアドバイスするのも難しくなる。

 

その人を取り巻く環境やその人の実力を考えた上で実現可能な内容を選ばないといけないからである。

 

僕は、具体的な質問に対して、的確で具体的なアドバイスを返してくれるかどうかを重視している。

 

細かく具体的な事案に対して、具体案がポンポン出てくる人は、やはり実力者である。全てを網羅している証だからである。

 

(この先輩いいかな、、)と思ったら、とりあえず具体案な質問をしてみる。

・1年生の自己紹介をうまく回すコツは?

・体育の授業のはじめ方は?

・道徳で想定外の意見が出た時の対処法は?

などの具体的で細かい事である。

 

その質問に対して、僕が納得できてやってみようと思えるアドバイスをしてくれるかどうか。

 

それができてこそ一流だと思うのである。

 

 

③やってみてどうか

そしてそれをやってみてどうかである。

 

僕の経験上、一流の人のアドバイスは、基本的に一発でハマる。

 

それでも、自分に抜けがあった可能性もあるし、何度か追質問に行ってもいいかもしれない。

 

実際にやってみてうまくいかないのであれば、そのアドバイス自体がいまいちか、自分に合っていないかである。

 

一流ならば、僕に合う的確なアドバイスをくれるはずなので、どちらにしても不合格である。

 

とにかく質問してみてやってみてどうかである。

 

 

④成長しようとしているか

その人自身が、さらに成長しようとしているかどうかも僕は見ている。

 

現状をキープしようといているだけの人の意見は錆びていくのである。

 

成長しようとしている人は、誰の意見であろうと、良いものはどんどん取り入れる。

 

特に後輩の意見に対して、どういう対応をしているのかを見れば、そこが垣間見える。

 

 

 

⑤部分リスペクトもオッケー

僕は基本的に上のような方法で先輩達をふるいにかけている(すごく偉そう)。

 

当てはまる部分が多ければ多いほど、ついていく部分も多くなるわけである。

 

しかし、もちろん人間には得意不得意もあるし、教師という仕事は仕事内容が多岐にわたる。

 

部分リスペクトももちろんオッケーなのである。

 

基本的にはあまり真似しようとは思わないけど、この部分だけは尊敬できるという人もいる。

 

大切なのは、上の①〜④を踏まえて、どこまでの部分でついていくかを判断する事なのである。

 

この人には理科の実験のことだけを聞きにいくのか、それとも授業全般のことを聞きにいくのか、それとも教師としての在り方みたいなところまで聞きにいくのか。

 

僕がこれまででかなり影響を受けたなと思う先輩は数人だが、部分リスペクトで言えば逆にかなりの先輩から何かを学んできた。

 

何十人もの先輩の要素が僕の中で生きている。

 

ただ、ついていく濃度は間違えてはいけないのだ。

 

 

 

まとめ

どうだっただろうか。

 

自分からガンガン後輩に関わっていこうとする人もいれば、能ある鷹が爪を隠している場合もある。

 

雰囲気や周りの評判に任せるのではなく、しっかり自分の目で判断することが大切である。

 

それからはじめにも書いたが、僕は特に学年外の先輩に話を聞きにいく時には色々とケアはしている(つもりである)。

主に先輩同士の兼ね合いである。

 

他の先輩がいないタイミングを狙ったり、他の業務質問とかこつけて聞きにいったりである。

 

長い目で見て、色んな人から、色んな要素を盗んでいこうと思ったら、そのあたりの作戦も必要になる。職場内の人間関係観察も欠かせない。笑

教師になって悩んだこと40発

今年度が終わろうとしている。

 

今年度は異動初年度だったので、勤務地が変わった中での1年を終えて、自分の中で色々なことがまとまった感がある。

 

ここで1回、これまでの7年間の教師生活で自分はどんなことで悩んできたのかを振り返ってみようと思ったのである。

 

 

すでに自分の中で解決したものもあれば、まだ悩んでいるものもある。

 

初任から時系列でざっと40点。

 

 

そんなことで悩んだのかと笑ってもらえたら、もしくは共感してもらえたらと思う。

 

 

 

 

教師になって悩んだこと40発

1 授業をどうしたらいいのか分からない

2 子どもがうるさい

3 国語の授業が楽しくない

4 授業準備が追いつかない

5 同期がしっかりしてるように見える

6 子どもがうるさい

7 クラスで浮いてる子をどうしてやったらいいか分からない

8 他の先生の授業では子ども達がすごくいい子

9 なのに戻ってきた瞬間うるさい

10 教師である保護者に個人懇談で指導助言される

11 音楽の授業が苦しい

12 「幼稚園ではもっと姿勢が良かったんですけど、、」と言われる

13 鬼人事により3年目で学年主任になる(5クラス)

14 隣のクラスが崩壊

15 そして管理職に学年だけでどうにかしろと言われる

16 校内研究のあり方に疑問

17 一対多人数の子どもトラブル発生

18 保護者激怒

19「お前と話がしたいからお前一人で家に来い。」と言われる

20 と管理職に伝えたら「じゃあ1人でがんばれ。」と言われる

21 算数の時間差がすごい

22 教室の鍵を無くしかける

23 運動会の放送係で音楽が止まる

24 体育が喧嘩の巣窟

25 隣のクラスが崩壊

26 そして管理職に学年だけでどうにかしろと言われる

27 保護者がどう思っているか常にビクビクする

28 分掌の関係で出張が多く1日自習が多すぎる

29 そして管理職は入ってくれない

30 変わったALTがやってくる

31 10こくらい上の先輩からうっとうしい仕打ちを受ける(他の先輩達が助けてくれた)

32 こんなものなのかと思ってきた学校のシステムがやはり色々とおかしいということに気づいてしまう

33 やりがい搾取されていることに気づいてしまう

34 この環境で一生働くのは色んな意味でマジで無理と思う

35 クラスの子どもが専科の先生と合わないこと多発

36 せっかくの修学旅行で問題行動多発

37 自分の雑さで他の人に迷惑をかけているなと感じる

38 どこまでを強制してどこまでを自由にするのが子どものためになるのか分からない

39 外国語の授業を小学校でする必然性を見つけられない

40 自分の雑さで他の人に迷惑をかけているなと感じる

 

 

 

 

どうだっただろうか。

もちろん鮮明に覚えているものもあるが、あげていく中で思い出して懐かしくなったものもあった。

 

悩んだこと以外もまた振り返ってみようかと思った。

東大主席の弟と対談してみた②

東京大学の、ある学科を主席で卒業した弟に、東大についてあれこれ聞いてみたことの紹介の後編である。

 

 

 

東大の先生

講義は普通。

やはり影響力がすごい。先生の研究データが法律を作るときの元になったり、錚々たる会社からの相談に乗ったりすることも日常茶飯事。先生の元にはその分野の最先端の情報が集まってくる。その姿を間近で見れるというのは特別な経験。嫌でも日本全体のことを考えるマインドになる。

 

官公庁の事情等もよく分かるので、他の一般人のように気軽に官僚・政治家批判をする気にもならなくなるらしい。笑

 

ということなので、自分はすごくないのに、先生の紹介ということになると価値がグッと上がる。ありがたくもあり、下手なことはできないという緊張感もあったそう。

 

 

 

東大の就職

やはりかなりのアドバンテージを感じたそう。志望動機がめちゃくちゃな友達もなんやかんやで一流企業に入ったり、、。もちろん東大生でも就活に苦労する人はいるが、それは他の大学でも同じことで、その割合は他の大学に比べて少ないとは感じたそう。やはりまだまだ学歴社会。

 

 

 

東大の良いところ

まずは人の環境。先生も友達も色んな意味でレベルの高い人達に囲まれる。その人達の考えを聞き、自分の考えを聞いてもらえる。やはり貴重な経験になったそう。

 

それから研究費も他の大学に比べてものすごい額が下りてくる。弟自身、たかが一学生の修士論文を書くために、全国の施設にアンケートを送らせてもらえたと。

 

意識の面では、上でも書いたように日本全体のことを考えるマインドになる。それもたかだか一学生の修士論文でも、先生から「あなたの考察がその分野での今の所の日本の最先端の考察になります。」と言われたと。そういう誇りやプレッシャーを感じる機会が多い場所である。

 

 

 

東大の良くないところ

大学・大学院と過ごしてきて、東大だからという理由で嫌な思いをしたことは特にないと。行って損なし。

 

ただ、やはり勉強が「好き」な人が集まってくる場所なので、入るために嫌な勉強を無理矢理に苦しんでまでしてというのはどうなのかなとは感じるそう。

 

 

 

まとめ

どうだっただろうか。

 

やはり環境というのはかけがえのないものだと改めて感じた。

 

僕は今から東大に入ることはできないし、入りたいとも思わない(断じて負け惜しみではない笑)。

 

でも、自分の興味のある教育の分野では、やはり意識してレベルの高い人や物に触れ続けることが必要だなと感じた。

 

子ども達にも、今回知れたようなことを折りに触れてちょこちょこ伝えていけたらなと思う。

 

弟、ありがとう!

東大主席の弟と対談してみた①

僕の弟は、東京大学の、ある学科を主席で卒業した。

 

そしてこの春には大学院を卒業するのだが、せっかくなので東大とはどういう場所だったのかを改めて聞いてみた。

 

 

僕自身、教育者として「勉強」の最高峰というのはどういう場所なのか知っておきたいという思いがあった。

 

そして弟曰く、世間でよく言われる東大のイメージも、実際とは違う部分もよくあるらしく、このブログを見ている方には実際の学生の感想の一例を知ってもらえたらと思って紹介する。

 

ちなみに、大きい東大の中で、あくまで弟が関わった一部の人々や環境の話であるということである。

 

 

 

東大の学生

東大の学生の一番の印象は、みんな真面目だということ。奇をてらうというより、しないといけないことをきちんと積み上げてきたんだなという感じ。

 

それからやっぱり勉強が好き。大学で学んだことを元に、自分で勉強する。特に興味のある専門に関しては、勉強と趣味が曖昧な感じ。多くの人がそんな感じだから、勉強が嫌いな人にとっては居心地が悪いかも。

 

読書量もすごい。

読書といってもいわゆる本だけでなく、専門雑誌等も含めてである。東大生を見て、やはりインプットの基本は読書なんだと思い知ったそう。今は映像教材やセミナーなど読書以外のインプット方法もたくさんあるが、自分の都合に合わせられること・スピードを考えると、読書が最も効率の良いインプット。やはり読書はできる子どもにしておくにこしたことはない。

 

人当たりに関しては、いい人ばかり。

コミュニケーションが好きかどうかで言うと、他のコミュニティ同様人それぞれ。でも頭で考えて、自分も相手も不快にならないレベルのやり取りを、みんなができるという感じ。非常識なことを言ったりしてきたりすることもない。コミュニケーションが苦手な人も、IQで最低限のレベルをカバーしている。東大生は我が強いとか、人の話を聞かないとかいうイメージを聞いたことがあるが、全くそんなことはない。ただ、プライドはみんな心の中に持っている感じはある。

 

 

 

東大の勉強

進むスピードは早い。

そして弟の場合、授業を理解することというよりは、学校で学んだことを元に課題を完成させることが一番難しいことだったそう。理解というよりは、アイディアを生み出すのに苦労したという感じ。

 

それから講義の内容は普通。

これまで経験した学校と同じく、分かりやすい授業もあれば分かりにくい授業もある。雰囲気も同じ感じ。

ただ特別であり贅沢だと感じたのは、個別指導。トップレベルの指導者に、自分の考えを直接添削してもらえたり、話を聞いてもらえたりするというところに価値があると。今はハーバードの講義も無料で見れる時代だが、個別指導はやはりその学校の学生ならではの贅沢な学びだと感じたそう。

 

 

 

まとめ

どうだっただろうか。

僕的に印象に残ったのは、真面目というのが第一印象ということと、いい人達だったというところである。

 

要領よく考えるのももちろんある程度必要なのだろうが、当たり前のことを当たり前にするということが上りつめるためにはやはり大切なんだなと思い知らされる。

僕はコツを掴んだ気になって手を抜きがちなところがあるので反省である。

 

あとコミュニケーションに関しても、最低限はIQでカバーできてしまうというのもおもしろい。

プライドの塊とか我が道を突き進むみたいなイメージがあったが、その程度のレベルは突き抜けている人達なんだなと感じた。

 

 

次回も続きを紹介しようと思う。

ベストな教育・ベターな教育

僕はこれまで教育に関心がある者として、「ベスト」な教育とはどういうものなのかをずっと考えてきた。

 

 

そして2年前に子どもができ、妻と共に、満を辞して考えてきたことを実践しているところである。

 

 

実際に子育てがスタートするまでは、教育に関する様々な情報が溢れている中で、自分の考えていることが正しいのかどうかピリピリと考えていた。

 

特に自分の意見と対立するような意見に対しては、正しいのはどちらなんだと心の中で勝手に争っていた。

 

まだ自分に実践が無く、机上の空論状態だったので、当然答えがはっきりすることはないのだが、逆にだからこそ「ベストなのはどっちなんだ」とピリピリトゲトゲ考え続けていた。

 

 

そして子育てが始まって2年。

思っていたより早く色々な結果が見えてきた。

 

もちろんまだ1人も育て上げていないので全てが見えているわけではないのだが、子育て全般の基礎のようなものはもう見えたのである。

 

そして、妻と考えてきた「ベスト」は、やはり「ベスト」だと確信を持つことができた。(たかだか2年で分かるわけないだろという批判は受け付けます。)

 

 

 

 

ここまではめでたしめでたしの話なのだが、さらに見えてきたことがあった。

 

 

子育てのために我が家で作っている環境や、子どもにしていることは、あまりにも汎用性が低いということである。

 

教師として働き、また色々な知り合いと話をする中で、他の家庭の子育ての様子を知ることがある。

 

アドバイスを求められるようなこともあるのだが、ほとんどの場合、我が家でやっている「ベスト」な教育を適用するのはもはや不可能なのだ。

 

 

 

例えばの要素で言うと「両親自体」である。

 

我が家で掲げる「ベスト」な教育に、良質な父親と母親の存在は欠かせない。

 

条件は

・父親と母親がどちらも子育てに強い関心を持っていること。

・父親と母親が協力していること。

である。

 

この条件だけで、かなり絞られてしまうという現実を目の当たりにしてきた。

 

 

 

学力面で言うと読書。

 

我が家では生後3ヶ月から読み聞かせを始め、2年間で図書館で借りた本は300冊を超えた。

 

読み聞かせの回数で言うと1000回は軽く超える。

 

2年で1000回である。

 

小学校に入学する時、ほとんど読み聞かせをしてもらっていない子と比べて、読解力に差がついていて当然である。

むしろ違いがない方がおかしい。

 

 

 

もちろん他にもたくさんの要素があるのだが、例えばのこの2つだけでもクリアできる家庭はほぼほぼ無いということが分かった。

 

 

何が言いたいかというと

「ベスト」な教育は、我が家で、我が子に対してしかできない。ということである。

 

親として、我が子を楽しく育てていくという意味では、これで十分である。

 

これからもこの調子で勉強を続けていけばいい。

 

しかし、職業としてプロとして世の中全体の教育をよくしていきたいという思いも自分の中にはある。

 

そうなった時に、我が家でしている「ベスト」な教育だけを良い形として推し進めていくことは無意味に近い。

 

汎用性が低すぎるのだ。

 

 

我が家で我が子に行う「ベスト」な教育とは別物として、色々な状況の人に当てはまる「ベター」な教育を考えていく必要があると感じたのである。

 

 

世の中には、自分は子育てを頑張りたいけどパートナーが全然協力的でない人や、そもそもシングルで子育てを頑張っている人や、働くために子どもを長い時間どこかに預ける必要がある人もたくさんいる。

 

図書館で本を借りることも読み聞かせをすることも家の中に大量の本を置いておくことも労力のいることである。

 

良いと分かっていてもなかなかできない人もいる。

 

 

プロならば、そんな様々な状況の人にフィットする「ベター」な教育についても考えていかないといけない。

 

 

 

 

また、ここまで散々「ベスト」などと偉そうな表現をしてきたが、それは、僕たち夫婦が目指す子育ての目標を達成するためのベストという意味である。

 

子育てに他の目標をもっている家庭にとっては他の「ベスト」があるだろう。

 

そもそも目指す目標が違うこともあり得るわけだ。

 

 

 

そんなことなどを考えて、我が家で行う教育と、それとは別の形の教育も考えていかないといけないなと感じる今日この頃なのである。

 

自分達が我が子にしている教育に自信がもてたことで見えてきた景色でもある。

 

やはり教育は、現場・実践・結果が基本であると感じる。

倫理的な企業(スポーツブランド編)

今回も、

「Good On You」

というサイトに載っているファッションブランドのエシカル(倫理)度の評価を紹介する。

 

今回は、スポーツブランド編。

 

「Good On You」は、ファッションブランドのエシカル度を検索できるオーストラリアのサイトである。

 

「Good On You」では、総合的な評価を

・Great

・Good

・It's a start

・Not Good Enough

・We avoid

の5段階で表している。

 

 

さらに

・地球(環境)

・人間(労働者)

・動物

のそれぞれに対してどれだけ優しいかを5点満点で評価している。

 

 

それらの評価と、添えられている英文を翻訳して紹介する。

 

それではいってみよう!

 

 

 

 

adidas

good

地球:4点

人間:3点

動物:3点

f:id:potter44:20210207041732p:imagef:id:potter44:20210207041736p:image

adidasは、一連の商品流通の中で、適切に監査する方策を持っている。さらに、環境に優しい素材を使っている。

 

 

 

Nike

It's a start

地球:3点

人間:3点

動物:2点

f:id:potter44:20210207042341p:imagef:id:potter44:20210207042345p:image

Nikeは、一連の商品流通の中で、適切に監査をする方策を持っているが、従業員への十分な給与補償はできていない。

 

 

 

Under Armour

Not Good enough

地球:1点

人間:2点

動物:2点

f:id:potter44:20210207043052p:imagef:id:potter44:20210207043105p:image

Under Armourは、従業員への適切な給与補償ができていない。

 

 

 

Reebok

It's a start

地球:3点

人間:3点

動物:3点

f:id:potter44:20210207043919p:image

f:id:potter44:20210207043928p:image

Reebokは、一連の商品流通の中で、適切に監査をする方策を持っているが、従業員への十分な給与補償はできていない。

 

 

 

Oakley

Not Good enough

地球:2点

人間:1点

動物:2点

f:id:potter44:20210207044612p:image

f:id:potter44:20210207044622p:image

Oakleyは、従業員への適切な給与補償ができていない。

 

 

 

 

どうだっただろうか。

 

身近な海外ファッションブランドでは、adidasが一番高評価を得ていた。

 

さらに詳しい情報もサイトに載っているので、興味のある方は見ていただきたい。