東大主席の弟と対談してみた①
僕の弟は、東京大学の、ある学科を主席で卒業した。
そしてこの春には大学院を卒業するのだが、せっかくなので東大とはどういう場所だったのかを改めて聞いてみた。
僕自身、教育者として「勉強」の最高峰というのはどういう場所なのか知っておきたいという思いがあった。
そして弟曰く、世間でよく言われる東大のイメージも、実際とは違う部分もよくあるらしく、このブログを見ている方には実際の学生の感想の一例を知ってもらえたらと思って紹介する。
ちなみに、大きい東大の中で、あくまで弟が関わった一部の人々や環境の話であるということである。
東大の学生
東大の学生の一番の印象は、みんな真面目だということ。奇をてらうというより、しないといけないことをきちんと積み上げてきたんだなという感じ。
それからやっぱり勉強が好き。大学で学んだことを元に、自分で勉強する。特に興味のある専門に関しては、勉強と趣味が曖昧な感じ。多くの人がそんな感じだから、勉強が嫌いな人にとっては居心地が悪いかも。
読書量もすごい。
読書といってもいわゆる本だけでなく、専門雑誌等も含めてである。東大生を見て、やはりインプットの基本は読書なんだと思い知ったそう。今は映像教材やセミナーなど読書以外のインプット方法もたくさんあるが、自分の都合に合わせられること・スピードを考えると、読書が最も効率の良いインプット。やはり読書はできる子どもにしておくにこしたことはない。
人当たりに関しては、いい人ばかり。
コミュニケーションが好きかどうかで言うと、他のコミュニティ同様人それぞれ。でも頭で考えて、自分も相手も不快にならないレベルのやり取りを、みんなができるという感じ。非常識なことを言ったりしてきたりすることもない。コミュニケーションが苦手な人も、IQで最低限のレベルをカバーしている。東大生は我が強いとか、人の話を聞かないとかいうイメージを聞いたことがあるが、全くそんなことはない。ただ、プライドはみんな心の中に持っている感じはある。
東大の勉強
進むスピードは早い。
そして弟の場合、授業を理解することというよりは、学校で学んだことを元に課題を完成させることが一番難しいことだったそう。理解というよりは、アイディアを生み出すのに苦労したという感じ。
それから講義の内容は普通。
これまで経験した学校と同じく、分かりやすい授業もあれば分かりにくい授業もある。雰囲気も同じ感じ。
ただ特別であり贅沢だと感じたのは、個別指導。トップレベルの指導者に、自分の考えを直接添削してもらえたり、話を聞いてもらえたりするというところに価値があると。今はハーバードの講義も無料で見れる時代だが、個別指導はやはりその学校の学生ならではの贅沢な学びだと感じたそう。
まとめ
どうだっただろうか。
僕的に印象に残ったのは、真面目というのが第一印象ということと、いい人達だったというところである。
要領よく考えるのももちろんある程度必要なのだろうが、当たり前のことを当たり前にするということが上りつめるためにはやはり大切なんだなと思い知らされる。
僕はコツを掴んだ気になって手を抜きがちなところがあるので反省である。
あとコミュニケーションに関しても、最低限はIQでカバーできてしまうというのもおもしろい。
プライドの塊とか我が道を突き進むみたいなイメージがあったが、その程度のレベルは突き抜けている人達なんだなと感じた。
次回も続きを紹介しようと思う。